妖怪の理妖怪の檻

妖怪の理 妖怪の檻 (怪BOOKS)

妖怪の理 妖怪の檻 (怪BOOKS)

京極夏彦さんの本に出てくる妖怪関係の話(妖怪は人々の恐怖が分解されてうんぬんかんぬんみたいな)が好きでこの本を買って読みました。
読んでみると期待していたのとはちょっと違って、妖怪という概念、「妖怪」という言葉にはどういう意味があるのか、どういうイメージを持っているのか、それを時系列でおっていくような内容でした。妖怪という概念の変わり方とかこれはこれでおもしろかったです。
そのなかで水木しげるさんについての話もでてきます。こなき爺は今では有名な妖怪だけれど、その姿かたちは水木しげるさんの創作であるそうです。であるのに姿まで昔からあの形であったかのように思われているのはあのデザインに著作権をつけなかった事によるものが大きいとのこと。
なんとなくオープンソースと通じるものがあって素敵だと感じました。デザインの話なので、iPodの売れ行きにより他の携帯メディアプレイヤーもあのデザインっぽいのが多くなったという話の方が近いのかな。